平和の塔のごとく

 割合と暖かい日だったので、午後に2時間ほどバイクを飛ばした。行く先は日高川町方面だったが、天皇誕生日なので国旗を掲揚している家が多かった。日本人としては当たり前の心情だが昨今は何やら難しいことを言う人が多いらしい。でも間違えるな、先の大戦で散った英霊は我が家にも2柱いるし、親父もその弟も戦地に向かった事実がある。
 20代で未婚のまま国に命を捧げた叔父たちの無念を思うとき、家族のため、国家のためと、己が命を天秤にかけたことを、国はどんな形で報いただろうか。ニューギニアのマノクワリというジャングルで、糧秣(食料)の供給を断たれて兵士のほとんどが餓死と疫病で死んでいったのだ。
 皇居では81歳の天皇陛下があいさつに出られた。先の戦で亡くなった方たちの冥福を祈り二度と戦争は起こさないでほしいと語った。帰りの室河峠でバイクを止めてエコパワーの風車が一番たくさん見えるところで写真を撮った。平和の塔に見えないだろうか。