優作の快挙に涙

 男子ゴルフ日本シリーズJTカップでの宮里優作の快挙に涙した人は多かったのではなかろうか。アマチュアのゲームでは優勝をほしいままにしてプロ入りし「いつ勝ってもおかしくない」と言われ続けて11年目。最終日の最終組は15回を数えるがこれまでいずれも勝てなかった次男が、ついに悲願のカップを手に入れた。
 「ゴルフ世界流」と書かれた本とDVDがここにある。父優が3人の子供達をモデルに作成した指南書であるが、ここに帰ってきてすぐに買ったものだ。厳しい父の指導の下で、それでも仲良くゴルフに打ち込む3人の姿がほほえましい。あどけなさの残る藍も28歳になり、今では世界ランキング18位にいるトッププロだ。
 18番の第3打をラフから入れた瞬間、ギャラリーが大歓声をあげ、当人は腰砕けになった。駆け寄るファミリーの誰もが涙を流して抱き合った。いやあー、久しぶりに感動した瞬間だった。
 お寺のイチョウがほぼ散り終えて境内は黄色の絨毯模様となった。