牛に引かれてオレンジへ

 昨日の鳥人間コンテスト東工大が20キロを飛んでブッちぎりで優勝した。3連覇を狙う東北大は、力みがあったかわずか41メートル先の湖面に突っ込んで万事休す。どのチームも一年間研究と検証を繰り返して臨んだ本番だが、当日の気象条件は、その努力のほとんどをないがしろにするほど冷徹だ。すべての条件がプラスに作用しないと良い結果は得られない。
 昨日、ドシャブリが予想される中でゴルフの練習ラウンドを誘ってきたKから、やっぱり昼に誘いが来た。今日は好天だったので誘いに乗ってオレンジゴルフリゾートに出かけた。着いたら1時過ぎで、それからスルーで18ホールを廻った。ここは平日4,000円で廻り放題で、4時半に戻って「あと3ホールほど」と言ったら廻らしてくれた。
 「ゴルフにいつものショットはない」と、ネットだったか週刊誌だったかで最近目にした。つまりはゴルフには「同じ」という条件は二度とないということだ。練習場の平らな打席の上なら何度か「同じ」ことがあろうが、現場ではまったくありえない。いくらスイングが完成していてもスタンスが微妙にあるいは極端に変化するのでいかに足場を固めるかが重要になる。
 例えばBS社のスイングマシーンを借りてきても、斜面にどう取り付けるかでえらい時間がかかる。ところが人間は、瞬時に千変万化の状況を判断して、最適のスタンスをとることができる。もちろん、科学性、経験則、練習量を総動員しての対応だが。