山芋のつるがおおいに生長

 風があるのに蒸し暑い。張りっぱなしのテントを撤収した。風の抵抗がかかる部分の布が薄くなってきたように思ったからだ。
 夕方に意を決して草刈をした。まずは公民館の前の石垣だ。上は我が家の野菜畑で、まおばが勢い良く伸びている。これをヒモの草刈機でぶっ飛ばした。ヒモとは鉄板に付いた刃ではなく硬質樹脂のナイロンヒモを振り回して草を刈る方式だ。回転数を上げて根からぶっ飛ばすが顔や身体に草の破片が飛んでくる。近々公民館の大掃除があるのでその前哨戦だ。
 続いて家の横の山芋を作っている畑だ。下から届く範囲を鋼板の刃で刈った。大して生えていないのになぜ急いだかと言うと、昨日、校長が鎌で納屋の裏の草刈を始めたからだ。家の納屋の裏は本来は学校の石垣であるが、ずっと私が草刈をしていた。「ごくろうさま、刈ってくれているのですね」と声をかけたら「いやいや本来はこちらが刈らねばいけないところなので」と正解を返した。
 この調子で刈られたら去年のように山芋の生長点まで刈り取られると思ったので、話をすれば案の定「あれは山芋だったのですか?」と言う。「見たら分かるやろ」は私の独り言で「あそこは私が刈りますから、上から残りを刈ってください。申し訳ありませんが山芋のつるは残しておいてください」と伝えた。