ちょっと懐かしんで見る

 今日は朝からみかん畑の草刈をして、帰って家の前の河原の草を刈ったら11時になっていた。ちょっと仕事しすぎ。ポカリスェット1本で熱中症は回避できた。
 T製材所の撤去工事が進み、今日で建屋がすべてなくなった。撤去後の空き地に入ってかつて暮らしていた家の間取りや位置関係を思い出す。唯一残っている井戸がキーポイントだ。前の道路から一段低いところに店の玄関があって、前から見ると1階建てだが後ろに廻ると2階があるという不思議な家だった。
 店の奥には居住域があって、右側の大広間(そんなに広くなかった)の奥に神棚があった。その左奥には納戸があり、ここで我々兄弟4人は生まれた。店から居住域に入ったすぐ左に2階に上がる階段があり、階段の下は店の帳場になっていた。
 さらに奥に進むと台所があり、へっついさんがあった。へっついさんの前には深い芋穴があって木の板でふさがれていた。そこから右に中庭に出ると正面に米倉があり、その左には牛屋があった。中庭にでてすぐ左手に井戸があり、この井戸のポンプで五右衛門風呂の水を汲んだ。風呂の準備はすべて子供達の仕事だった。

 ここで暮らした人は数多いが、現存するのは今は6人だけだ。中でも記憶を辿れる者は母親と私とK叔父の3名くらいであろう。妹や弟達は幼少でほとんど覚えていないだろう。

【半世紀の歴史に幕が下りる】

【かつての我が家から東方を見る】