金環食と金の棺

 日本中が「キンカンキンカン」でうるさかった。でも次に見られるのは死後の世界と知ってそれなりの準備をした。コンパクトデジカメにネガフィルムを3枚貼り付けて三脚で構えた。母ちゃんは段ボール箱に小さな穴を空けて原始カメラ方式で薄板に写った画像を撮影した。
 コンデジの画像はそこそこであったが結局、クライマックス時に黒雲にさえぎられた太陽が、肉眼でも見られて5Dの生デジカメの画像がもっともいい絵になった。
 その後、大阪の天保山で開催されているツタンカーメン展に出かけた。「海遊館」に隣接する特設会場で6月3日を期限に行われているが、好評につき期間延長のポスターが出ていた。入口では整理券が配られていて我々は二時間後の12時以降の入場だったのでとりあえず海遊館に向かった。最近の動物園や水族館は「見せる」ための工夫が行き届いていて私なりの評価は高かった。最後に大きなジンベイザメに出逢えると思ったが、それは沖縄のちゅらうみの錯覚だった。
 ツタンカーメン展のメインで最後に展示されている黄金に輝く「チュウヤの人型棺」を見て今から3,500年ほど前にこれほどの技術をもった人間が存在したとは改めて驚異を感じた。ピラミッドにも多くの謎があり徐々に解明されつつあるが宇宙人が作ったという説もかすむ。間違いなく人類による偉大な遺産だ。

【なんだかんだで肉眼で見た金環(5Dで撮影)】

【何度もバック天を繰り返すエイ】

【金の魅力は人を惑わす】