椎の実を食べた

 夕べ、終い風呂でナナをシャンプーしてやった。ところが、犬用が切れていたので人間用のシャンプーで洗ってやったら、朝から「体中がかゆいのよ」と届かない足でかきまくっていた。あまりにも可哀想だったので、昼前に、もう一度お湯で流してやろうと風呂に誘ったらすなおについてきた。ていねいに洗ったあとドライヤーで乾かしたら少しはましになったようだが今も時々かいている。やっぱり犬には犬用のために研究開発されているのだろうな。
 夕方の散歩時に道路に落ちている椎の実を拾ってきて炒ってみた。子供の頃には貴重なおやつだったが、このようにして食べるのは数十年ぶりだ。懐かしい味で、次から次へと小さな殻を前歯で割って中の小さな白い実を噛んだ。
 実を拾っているときにナナがすでにバリバリと食べていた。「お父さんが拾っているから食べられるんだ」と判断するのだ。同じことが、ゼンマイを摘んでいた時にもあった。今まで見向きもしなかったものを人間が摘むの見て食べ始めるのだ。これは全ての犬がそうなのかナナだけの特殊能力なのかは今のところ分からない。