大ダヌキと対峙したナナ

朝から雨と風がすごかった。結局雨嫌いのナナは朝の散歩はパス。午前中はパソ部屋でゲームに興じる私の足元に転がっていびきをかいて寝ていた。午後になって雨の勢いが弱まった時に、外に行きたいそぶりを見せたので傘を差して出かけた。川向の田んぼの手前でフリーにしてやると、強風で落ちた柿の実を食べていたが、何かを見つけて戻ってきた。尻尾をピンと伸ばしてそいつと対峙している。この秋に脱穀した籾殻の山のところにいたのはタヌキだった。
 生タヌキをこれほど近くで見たのは初めてだ。色は灰色に近い薄茶で、けっこう大きかった。「タヌキのためぐそ」と言われる大量の糞が最近あちこちで見られたが、その生産者だった。ナナは攻撃をしかけようとしたが私は大声で何度も「やめよ!」と叫んだので戻ってきた。こんな雨の中でタヌキを獲っても誰も幸せにはならない。夕方にはエレキギターの練習のために、この間買ってきた「思い出の歌、日本の歌」をハイコードで伴奏をしながら何曲も弾き語った。