橋杭岩に光

 本州最南端の串本町にある橋杭岩が、3日間だけライトアップされるというニュースを見て、昼前から二人一犬で撮影に出かけた。途中、龍遊の道の駅でお昼になったので「うどん定食」を食べた。それから本宮大社に立ち寄って大斎原(おおゆのはら)の旧社地を初めて訪れた。その昔は上流の十津川村などで人が死ぬと水葬として川に流し、ここの河原に多く流れ着いたらしい。そこで熊野本宮大社が創建されたのだが、明治22年の大水害で社殿は流失し、現在の山の中に再建された。

【鳥居の下の人物で大きさが伺えるでしょう】
 日本一高い鳥居の下に何やら白い横断幕がかかっている。読んでみると「この度の水害で社地が荒れ果てたのだが多くの人の協力で早々に復旧できてありがとう」みたいなことを書いていた。9月3日の紀州の大雨の時に熊野川が氾濫してここも浸水していたのだ。それから、新宮に向かうR168は、川幅も広いのに至る所に冠水の爪あとが残っていた。河床から30メートル以上も上にある国道の、上部5メートルほどの金網に流れ着いた木屑や布キレがひっかかっていた。
 目的の橋杭には4時半に着いた。5時半からのライトアップまでに十分準備の時間があるが、早くも三脚が並んでベスポジを確保している。我々も2台の三脚を並べて日の暮れるのを待った。やがてトラックに積んだ照明機が点灯し橋杭岩が赤や青に浮かび上がった。5Dで初めてのレリーズを使ったバルブ撮影に挑んだ。初めてであったがなかなかの絵が撮れた。母ちゃんも頑張ったがバルブ機能がないHS10ではちょっときびしーい。

Canon EOS5D MarkⅡ 絞り5.6 シャッター4秒開放】