ダムの耐震強度は

 地震による被害情報や対応が錯綜している。福島原発爆発に対する政府の二転三転するコメント。国民の不安をあおらないようにとの配慮かもしれないが真実を隠しているようにもとれなくはない。首都圏では計画停電による列車の間引き運転が十分に伝わっておらず、月曜日の出勤による乗客で混乱している。すべて想定外への初の対応なので、やむを得ないところもあるが、落ち着くまでには相当時間がかかるだろう。
 今朝、津木小学校の教頭と挨拶した時に「今年の卒業生は何人ですか?」と聞いたら「8人です。そして新入生がたった2人で、現在の全校生徒43人が36人になります。寂しいことです」と応えた。都会なら1学級の人数だ。
 この上流2キロのところに広川ダムがある。日本のダムの耐震強度は相当なものらしく過去を含めて阪神・淡路大震災の時さえも決壊はひとつもない。ところが「想定外」の今回は福島県須賀川市の藤沼ダムが決壊し下流で行方不明者が出ているという記事があった。もし広川ダムが決壊したら、即時にとんでもない大量の水が流域を襲い、小学校も我が家もひとたまりもないだろう。