6チャンネルの「博士ちゃん」で2時間特番があった。平均年齢14歳の昭和大好き博士ちゃんたちが選んだ「昭和の泣ける名曲20」にくぎ付けになった。
中でも感動したのが14位に選ばれた「あゝモンテンルパの夜は更けて」だった。私がソロギターを始めて、買ってきた本の最初に挑んだのが「あ」で始まるこの曲だった。
メロディーは聞き覚えていたが、超マイナーな曲で、若い彼らが選んだのには、それなりの理由があった。
終戦から7年も経った昭和52年、フィリピンのモンテンルパの刑務所に111名の日本人捕虜が収監されていることが明らかになった。戦犯としてすでに14名が処刑されていてさらに、残された者は次の処刑日を待つばかりだった。
それを聞いた歌手の渡辺はま子は御香を送ったら、この曲の楽譜が送られてきた。
彼女はすぐにビクターに持ち込んで自ら歌ったら、若い元兵士らの望郷の思いが当時の日本国民の心を打って大ヒットになった。
さらに1位に選ばれたのが、美空ひばりの「りんご追分」だった。どちらも母と子の想いを綴った歌だ。
今の若者たちも間違いなく日本の心を受け継いでいることに安心して、先ほどからベストテンの曲を大声で歌ったら声が枯れた。ちなみにベスト10は以下の通り。
①りんご追分
⑤時代
⑥つぐない
⑧喝采
⑩なごり雪