今日は三つの記念日

 今日は12月8日。太平洋戦争の開戦の日だ。昭和16年、ハワイのパールハーバーに奇襲攻撃を仕掛けた日だ。その後数年のうちに身の程を知らされて打ちのめされ、世界初の大量の放射能被曝者を生んだ。開戦は今から71年前の愚行だ。でも、当時は列強の脅迫で日本が生きていくには死に物狂いの決断であったという歴史家もいる。
 今日は、妻の里の親戚のばあちゃんが亡くなって告別式に出かけた。昭和2年の生まれなので85歳での身まかりだ。下津町のグレースホールで行われた。お坊さんが来るまで流れていたBGM「故郷」を何気なく聞いていたが、そのうち聞いたようなメロディーが流れてきた。なんと、さだまさしの「命の理由」ではないか。気付いた母ちゃんと目くばせしたが、いよいよ導師が来てお経が始まる前に司会者が「在りし日の個人の姿をごらんください」とCRTに映し出された懐かしい写真のバックに流れたのはまっさんのボーカルだった。♪私が生まれて来たわけはーーー父と母とに出会うためーーー♪私が生まれて来たわけはーー兄弟たちと出会うためーーー♪
 聞いているうちに自然と涙があふれてきた。「命の理由」は葬式にぴったりの歌だった。こんな田舎の葬儀屋でこの曲をメインに使っているとはなかなかセンスがあるなあと思った。と同時に「まっさん、こんなところでも印税稼いでるんだ」と思った。ちなみに13年前の今日は父春次の命日でもある。