葯取り

 厄除けではない。ツユアカネの人工授粉のために、南高梅の葯をもらいに、南部のうめ研究所に行った。

 葯とは「おしべの先端の花粉を入れる袋状構造」とある。人間で言ってみれば●玉みたいなものだ。梅研で植え替えのために伐採する木があったので、花をもらったのだ。

 7人で2時間ほど頑張って摘んで、葯取り機にかけたら小さなバケツ一杯の葯が採れた。

 それを持ち帰って、今二階で「20℃で24時間」の乾燥工程にかけている。明日の16時に完了すると、これを1ミリメッシュの漉し網に通して花粉だけを採る。全量の20分の1くらいになるとのことだ。

 これを、ツユアカネの白い花が咲いたら、毛ばたきでやさしく振りかけるのだ。