梅雨入り

 うっとうしい一日だった。地区内でご不幸があってセレモの告別式にお参りした。91歳は大往生だろう。まるで枯れ木のように小さな亡骸となっていた。大正、昭和、平成と生き、大戦の時代を若者として駆け抜けてきて、老後は平穏な日々であったろうと推測する。「お疲れさまでした」とお送りしよう。
 区内には親父と同い年の男の人が現在も存命で野良仕事をしている。94歳だ。他にも90歳を超えて軽トラに乗っている人も二人いる。大したもんだ。