今度は谷崎潤一郎

 NHKの夕方の番組で「歴史秘話ヒストリア」というのがあって、他に見たい番組がなかったのでしばらく見ていたら作家の谷崎潤一郎を取りあげていた。彼の作品は「痴人の愛」「春琴抄」「細雪」などで知られるが、番組を見た後の私の評価は「文才のあるただのスケベオヤジ」だ。とにかく女に関しては不道徳極まりない。それが彼にとっての文学へのバイタリティだというが、いかがなものか。
 明日再び文学全集を紐解いてみるが読む気になるかどうかは分からない。昭和40年に79歳で死去しているが、私は中学生、15年ほどこの日本で同じ空気を吸っていたのだと思うと近親感も生まれるが。
【今日の言葉】
死ぬまで吸血鬼のように、いろんなものを取り込んでいく。ものを食い、人と話し、多くを読む。(緒方拳:俳優)