3月に入って

 今年初めてのソフトボール練習だった。ランニング、キャッチボール、トスバッティングの後で修繕して初めてのピッチングマシーンを登板させて各自20球のバッティングをした。最初は相当早いスピードで始めたら、ろくに当たらない。ところがさすが老齢ながらアスリートたちは何とか対応してくる。それでも会心の当たりは2,3球だ。二回目はスピードを落として、ベースの手前で落ちてしまうボールをマシーンの角度を上向きに調整してトライした。ボールの形状などが作用してすべてドストライクとはいかないが、ほとんどストライクゾーンに来る。これは最強の相棒だ。
 午後には町主催の「住宅防火防災推進シンポジューム」があったので町立体育館に出向いた。タレントで山形弁研究家のダニエル・カーン氏がいい味を出していた。アメリカ人なのに日本に来て30年も経つという。米国で父が消防署長だったとのことで防災には堪能だ。東北地方の大震災には救援物資の提供や被災者たちへの精神的な支援を積極的に行ってきたという。最後に彼の音頭で「防災がんばっぺー」と唱和した。
 三陸地方の漁師たちが今度来る津波に備えて建設予定の防波堤が高すぎると、軒並み低くしようとしている。「海の民が高い塀に閉ざされたら海が見えなくなるのが怖い」らしい。分かるなあその気持ち。