オキツヒコの神のお祭

 前山の荒神祭だったが雨のため役員のみでお勤めをした。祭られているのは澳津彦命(おきつひこのみこと)でかまどの神である。オキは火の熾で、マッチのない時代に一度起こした火を熾き火で残して煮炊きした。この神は防火、家内安全、豊作、来福の効能があると日本文芸社の「日本の神様」に書かれている。神道大祓詞に続いて仏教の般若心経を三度奉唱した。 この村は、従来仏教徒ばかりであったが、明治の頃に神道金光教)の布教があって、我が家を初め何軒かが神道になっている。そんなことで神仏混交になったのであろう。お持ち撒きは県道沿いのT製材の倉庫で行なった。そこそこの人が集まって、それぞれたっぷりのお餅とお菓子を持ち帰った。