4月の最後の日に思う

 伊勢神宮の20年毎の遷宮が今年行われると言う。いくらかかるか調べてみたら570億円だそうだ。あほかいな、そんな金を遣うなら東北の復興費用に回して遷宮などは後回しにしたらどうか。山口県出雲大社遷宮は60年置きに行われるというではないか。
 20年と60年の差はどこにあるのかは分からないが、その時に生きる責任ある人物の判断以外にありえない。いずれにしても日本人の精神的行事だからどうにでもなると思うのだが。

 現在の伊勢神宮に使われた部材は20年前に最高のヒノキを集めて作られている。庶民の家ではとうてい及ばない銘木が使われているが、わずか20年でおしゃかにする。誰がそんなことを決めたのか知らないが「あほじゃないか」。書いていて無性に腹が立ってきた。100年も持つ「木」自体も憤懣やるかたないだろう。
 そもそも神々の国ではあるが、もっと国民のことを中心に考えてもらわないと本末転倒の国家になる。