戦火の馬

 スピルバーグの「戦火の馬」を見た。ジョーイと名づけられた馬の何という演技力か。おそらくCGも多用されているのだろうが、馬が眼で訴える演技には驚愕した。と同時に、第一次世界大戦の戦場では人の命も動物の命も何と軽んじられたであろうことも実感した。
 ストーリーには触れないが、二人とも感動を持ち帰った。映画が終わって、一緒に行ったナナが駐車場の車内で大人しく待ってくれていたので、ジョーイに重なって思わず頬擦りしてしまった。もの言わぬ動物の何といとおしいことか。