生きざまについて

 そぼ降る秋雨のなかで、10時からのSさんの葬儀にお参りした。コロナ禍のもとで、参拝者は限られていたが、この地の者はほとんど顔を見せていた。

 

 天理教による葬儀は滞りなく進んで、最後に親族代表の挨拶で、長兄のK君が、亡父への想いを綴ったメモを読み上げた。

 

 「父は、私たちをたくさんの愛を持って育ててくれました。今まで、一度もお礼を言ったことはなかったけど、この場を借りて伝えたいと思います。」そして、子供3人とも振り返って祭壇に向かい「お父さん、これまでたくさんの愛をありがとうございました。」と。

 

 こらえていた涙腺が堰を切ってしまった。「正しい親子の関係やなあ」。親としての立派な生き様を見せてくれたなあ。