ここで生きていくには

 ハビ(マムシ)を見つけたら、草刈機でブッチギリする勇気がないとここでは生きていけない。昨日、刈り残したアプローチ練習場を、刈り進めていくと石垣に潜りそうなハビを見つけてしまった。

 当然、彼の(あるいは彼女の)首は、高速回転の草刈り刃によって、3分割したが胴体は、それぞれに怪しく蠢いていた。

 「本当はハビなんかに生れて来たくなかったの」と言われても「俺もたまたま人間に生れちまったものだから君を殺さねばならねえんだ」という会話は私の中で行われた。