尖がっているお墓

 お盆の頃に、先がとんがっているお墓は戦死した人の墓だ、と何かで知った。確かに我が家の尖がったお墓は、太平洋戦争で亡くなった英霊二魂のためのものだ。

 

 ではいつから戦死者にこのような墓を建てるようになったのか調べてみたら、つぎのようなことだった。

 

 【引用1】頭頂部が四角推等になっているお墓は奥都城と呼ばれる神道形式のお墓です。戦死者のお墓が何故に神道形式になっているのかは判然としませんが「戦死者のお墓は天皇からの下賜金で建てられるので神道形式になっている」との説もありますが、私は「戦死者は靖国神社に祭られて神になるのでお墓も神道」の説を取りたいです。軍人墓とも呼ばれます。明治4年に兵部省が作った大阪の真田山墓地の墓も神道墓なので第二次世界大戦の戦死者に限ったことではありません。しかし、神道天皇家に結びついたものなので明治以降であることは間違いありません。

 

 【引用2】尖ったお墓…つまり軍人のお墓は、通常のお墓と比べて少し長細いのが特徴です。

その理由は、軍人の階級や生前の名前を刻印する為です。

一般的な上部が平らなお墓は、一つのお墓に何人もの家族が入る為「◯◯家の墓」と刻印されていることが多いですが、軍人のお墓は、全面に「生前の名前」「階級」「功労」が全て刻印されているので、普通のお墓よりも長細くなっているのが特徴です。

 

 ここで疑問は、我が家は祖父の代で仏教から神道になって先祖代々の両方のお墓があるが、神道奥都城(おくつきと読む)は、背が高く6角形だが先は尖がっていない。

 

 「尖っているのは神道墓」と断言されても、しっくりこないなあ。