地方自治の行く末

 この地区の初集会だった。戸数は25戸を下回っているが、今日、O新区長の選出とともに、彼が指名する副区長になってしまった。

 

 その原因が、区の行政の一大イベントである、秋の「付立」にある。つけたてと読むのだが、この地区の財政を左右する。

 

 この地区に在住する人に加え、この地区に財産を持っている人、さらに、かつてこの地に暮らしたが、先祖が死に絶えて、でも家屋や田畑が残っている人に区費を請求する作業だ。

 

 歳入を求めるこの事務を、私が担当することになった8年前から、それまで算盤か電卓で計算し、帳面に記述していた方法を一新し、すべてエクセルのアウトプットとした。

 

 さらに、区外の資産家への区費の請求書類も、郵便局の振込用紙のフォーマットをパソコンに取り込んで、プリントするように簡素化した。

 

 で、今日の区会では「この作業を委託する」ということになった。この地区で、それに応じられる人物は、私とY氏しかいないので「この件、お受けしますがY氏と交代で願いします」と応じた。

 

 この話、ご理解いただけたでしょうか?